庭を歩いてメモをとる

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ロスト・イン・トランスレーション

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

[物語]
CM撮影のために来日した初老のハリウッド俳優と、夫の仕事の都合で東京に来たアメリカ人の若妻が、自分たちの言葉(英語)の通じない世界・日本で出会う。

[感想]
監督のソフィア・コッポラは日本にいたことがあるらしく、それだけに日本をオリエンタリズムに染まった不思議の国としては描いていないところに好感を持ちました。とはいえ、やはり西洋人の目から見ると日本って異世界なんだなと思わせる描き方でもあります。西洋人が日本に来るとこういう感触を持つんだ、という代理体験をさせてもらった感じ。

しかし、この「異世界にいる」感覚。言葉が通じない世界へのとまどい。これって、日本人が海外に出かけたとき、普通に感じる感覚なのではないか、とも思うんです。それがあたかも特殊な状況のように描かれているのを目の当たりにして、ああ、英語の通じないところって珍しいんだな、そのひとつが日本なのか、とも感じた次第です。考え過ぎかもしれませんが。


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