庭を歩いてメモをとる

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イ・ムジチ合奏団大阪公演(フェスティバルホール)

私が人生で一番最初にはまったアルバムはイ・ムジチ合奏団のヴィヴァルディ「四季」でした。中学1年のころ、それはそれは何度も聴いたものです。それから約25年、やっと生で楽しめる機会がやってきたというわけです(それまでにも来日はしていましたが行けなかった)。

会場はフェスティバルホール。ここも今回で見納めになるかな。

モーツァルトアイネ・クライネ・ナハトムジーク」。さすがに安定感はあるけど、細部の切れがもうひとつかなという感じ。

レスピーギリュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲」。曲名を知らなかったので、いったいこれはいつの時代の音楽だろうと思いつつ、聴いているうちにこの曲がだんだん好きになっていきました。なるほどレスピーギが古風なイメージをもって作った曲だったのか。最終曲はかなりおなじみのメロディ。演奏にも切れが戻ってきました。

パガニーニ「ヴェネチアの謝肉祭」。ソリストがこんな高いヴァイオリンの音聴いたことがないというような音をビシビシ聴かせてくれました。これも誰の作品か知らずに聴きましたが、パガニーニと聞いて納得、ヴァイオリン演奏の技巧を随所にちりばめた曲でしたから。

ヴィヴァルディ「四季」。もうこの合奏団は何回この曲を演奏したかわからないくらいでしょうが、それでもだれることなく情感豊かに演奏してくれました。レコードのものより装飾音が多く入っていて、ああライブだなあという実感がありました。

アンコールは「赤とんぼ」のオリジナルアレンジ。

一番安いC席、しかも最後尾でしたが、生の弦楽器の音を十分に堪能し、それと同時に中学時代も懐かしんだ夜でした。


(追記)2011年10月にも彼らの公演を楽しみました: イ・ムジチ合奏団 結成60周年記念公演(ザ・シンフォニーホール)


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