庭を歩いてメモをとる

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妙心寺・法堂天井雲龍図

京都市の中心地にある寺社仏閣は、それなりに拝観したつもりでいました。大学3〜4年を京都市内のキャンパスで過ごしていたので、講義の合間に原付に乗っていろんなお寺を巡っていたからです。

しかし、大きな忘れ物をしていたことに今日気づかされました。友人が連れて行ってくれた妙心寺。ここの法堂天井雲龍図が凄かった。

リンク先で画像を観ることはできますが、これほど「写真と実物のギャップ」を感じる画もなかなかないでしょう。私も、拝観前は写真を見て「すごいな」くらいにしか思っていなかったものですから。

実際にこの画を目の当たりにしたとき、私はまさに「圧倒」されてしまいました。まず迫力。予想以上の大きさと鬼気迫る龍のたたずまい。ここまでとは思っていませんでした。
そして数々の工夫。リンク先にもあるように、見上げる位置によって昇り龍にも降り龍にも見えたり、どこから仰いでも龍の瞳がこちらを睨んでいるように見えたり。あるいは同じ平坦な画を見ているはずなのに、片方の目が見えたり見えなかったり(するように見える)。

その迫力だけでも圧倒的なのに、その上こういった「おもしろさ」まである。こんな日本の画は久しぶり、というか初めて目の当たりにしました。狩野探幽恐るべし。


雲龍図のある法堂(はっとう)。


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