庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

ALWAYS三丁目の夕日

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD]

1958年、建設中の東京タワーにほど近い東京の下町。怒りっぽいお父さんと優しいお母さんのいる自動車修理店には、青森から集団就職の少女がやってくる。生活がだんだんと便利になっていく。冷蔵庫、そしてテレビがついに家にやってきた・・・
一方、駄菓子屋を営む青年は作家志望だが芽が出ない。そこへ興業一座とともに居所を転々としている居酒屋の若女将がやってきて、親のいない子を青年にひきとってもらうが・・・

というように、戦後の、まさに生活や環境が激変していきはじめる頃の庶民の暮らしを生き生きと描いた作品でした。これを観るまでは、この時代も私の子ども時代(1970年代)とそうは変わらないんだろうなと勝手に想像していたのですが、実際は全然違いますね。お父さんが文学青年とけんかするとき「戦争に行ってないくせに」なんてせりふが出てきたり、冷蔵庫以前の氷による保冷庫が登場したりするシーンでははっきりそう感じました。あと、あんなに怖いお父さんはすでに私たちが子どものころにもいなかったような。考えてみると、この時代の小学生は、今おそらく60歳近くになっているわけで、その世代間ギャップを考えると、そりゃ違いもあるだろう、という感じです*1

そんなふうに、当初は、当時ってこんなだったんだ、当時の世界をよくここまで描いたもんだ、すごいCG技術だなとそっちばかりに感心していたのですが、だんだんと気持ちは物語のほうに移っていきました。素直に観て素直に気持ちを動かされる、そんな物語。エンターテインメントの基本を押さえているつくり。楽しめる脚本や演技にどっぷり引き込まれました。

当初、この作品は、いわゆる「あたたかい家族、まっすぐな友情。人情があったいい時代」を懐かしむ映画なのかなと思っていました。そういう見方をする方もいらっしゃるでしょうし、それもこの作品のひとつの味わい方だとは思います。ただ私個人は、それよりも、物語や演技のほうの丁寧な仕上がりに満足したほうです*2。いい意味で、「お金をとてもかけたテレビドラマ」のような、たくさんの人を満足させる映画だと思っています。

ちなみに私個人は、「昔はよかった」とは特に思っていません。どの時代と比較しても。

*1:ただ、子どもが扇風機に向かって声を出して遊ぶ、ってシーンは私たちの世代にもおなじみのものでしたが

*2:100%ではないですが。例えばラストのひとつ、そこでそうなるのは都合よすぎでは?と感じています


(広告)


このブログ内の関連メモ(Google選定)