庭を歩いてメモをとる

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ドレスデン国立美術館展(兵庫県立美術館)

フェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女*1」目当てで行ってきました。フェルメールが好きで、すべて観てみたいと思っているので。でも実際に出かけてみると、この絵以外にも見どころはたくさんありました。

この特別展は、画だけではなく、17〜19世紀ドイツ(ザクセン)の様々な工芸品をも展示しています。だから当時、世界強国だったオスマントルコに憧れた大公がトルコ風の行進をしたことがわかる絵や、中国磁器をなんとか再現しようとした初期マイセンの磁器など、当時の時代・風俗を感じられる仕組みが興味深かったのです。

磁器について付け加えると、中国のものとマイセンのものが並べて置かれてあったのが面白かった。最初は稚拙だったのが段々グレードアップしていく様がわかります。なんだか、ギターキッズが必死にオリジナル曲をコピーして上手になっていくのを見ているようでほほえましくもあったり。

絵も、いろんな収穫がありました。特に印象に残ったのは次の3つ。まず、フリードリヒの「雪中の石塚*2」。これ、本で見たときはかなり写実的で細部まで描き込まれた絵かな、と思っていたのですが、実際に見てみるとかなり大胆。そうか、本で見たときに感じた豪快さ、力強さの理由が少しわかったような気がしました。

エーメの「サレルノの月夜」も素晴らしかった。月夜の海をボートが漂う小品ですが、その海の緑色と月明かりの具合がしみじみといい感じ。

ルードウィヒ・リヒターの「ボヘミアの田園風景」の鮮やかな色遣いも印象に残りました。美しい青空の下、人々の生き生きと描写している様が心地よい。

目的だったフェルメールは、絵の具の塗り方が彼の作品の割にはけっこう雑だったりして(カーテンや手紙の部分)、実はあまりいい印象は持てなかったのですが、全体的には楽しめた展覧会でした。


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