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「仁義なき英国タブロイド伝説」とイギリスでのホームステイの想い出

仁義なき英国タブロイド伝説 (新潮新書)

記者が身分を隠してイギリス王室に召使いとして入り、バッキンガム宮殿で女王の朝食やブッシュ大統領の泊まった部屋を勝手に撮影。人種差別殺人容疑のある白人グループの顔写真と実名を、有罪にもなっていないのに「殺人者」として報道。ダイアナ妃の盗聴疑惑テープの内容を掲載しただけでなくそのテープをテレフォンサービスで公開。イギリスのタブロイド紙は、ことほど左様にやることなすこと極端です。

そんなタブロイドについてのエピソードをまとめたこの本「仁義なき英国タブロイド伝説」を読んでいて思い出したことがありました。1992年、イギリスの一般家庭に2週間だけホームステイしたときのことです。

その家に住んでいる気さくな初老の夫婦は、どちらかというときちんとした感じの人たちだったのですが、毎朝届けられる新聞はやはりタブロイド「ザ・サン」でした(上記の本では、イギリスに新聞宅配制度はないと書いてありますが、その家庭には毎日配られていました)。最初にスキャンダラスなトップ記事があり、3ページ目には必ずヌードグラビア、その他はスポーツ、ギャンブル、そしてゴシップの連続(ロック・ポップススターの記事が多いのはうれしかったけれど)。まあ日本のスポーツ新聞に似ているといえば似ているのですが、よりきつくてしかも分厚い。

そんな新聞とその夫婦の丁寧な雰囲気があまりにもかけ離れているのでちょっと不思議に思っていると、二人はテレビではドキュメンタリーとニュースをよく観ていることがわかりました。「ミスター・ビーン」なども観ることはあるけど、基本はシリアスな番組が多い。

なんか日本と逆だなあと思いそう話すと、そのお父さん曰く「政治の話は複雑になりがちだろう?だからそういうのは、説明が映像付きでわかりやすいテレビで観るんだ。でも娯楽はもともとわかりやすいから文字中心の新聞で十分。それが合理的なんだ。」とのこと。なんかわかったようなわからないような気持ちが未だに残っています。


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