YMO「PROPAGANDA」を観ました。散開ライブをベースにイメージ映画を織り交ぜた作品です。
ライブに集中できない構成はちょっと残念ではありますが、映画のほうのたそがれたシュールさもけっこう気に入っています。廃墟の窓からワイングラスが降ってくるシーンとか。
で、いつも観るたびに思うのが売春宿?のシーン。裸の女たちの間に10歳くらいの少年と、その館の生き神さまみたいな存在のもっと小さな少女がいるのですが、こういうのって大丈夫なのかな、と。
子どもをこんなシーンに出してけしからん!といちいち目くじらたてるつもりはないし、かといって見ていて全然違和感がないかというとそうでもない。
あの主人公の少年、多分私とはそんなに年も違わないはず。少なくとも今30過ぎにはなっているでしょう。そんなこともあって、もし自分が同じ年の頃、あの場所にいたら・・・などと思ってしまいます。
なにはともあれ、「PROPAGANDA」はけっこうお気に入りの映像作品です。
あともうひとつ。
YMOのかっこうといい、ステージのデザインといい、ナチスを意識しているのは明白ですよね。誰もが気づくあとくされないわかりやすさ。1989年(だったと思う)に買った「歴史読本 超人ヒトラーとナチスの謎」という、ナチスのオカルト志向について書かれたムックにもそのことが書いてあったのを思い出します。
ドイツやイスラエルではちゃんと売られているのかな、なんて思ってしまいます。