Yasuto F.さんにご紹介いただきました。
ご紹介コメント:恋愛andシリアス(ヒンドゥーとイスラムの宗教対立等)が織り込まれた非常にgoodな作品です。女優さんも非常に美しく、また使用されている音楽も(レコ芸の様にうまく評論できませんが)オリエンタルな面と洗練された面がないまぜになっており、心に残るものです。映画をみた帰りに即サントラCDを心斎橋タワーレコードにて買いました。僕の乏しい映画鑑賞の経験からするとベスト3に入る作品だと思います。ちなみにあとの2つは「アマデウス」と「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」次点で「つきせぬ思い」です。
[物語]
ヒンズー教徒の男性とイスラム教徒の女性が恋に落ちる。両家は互いに猛反対するが、男女は駆け落ちを決行。子供も生まれしばらくたったとき、両家の間に理解が生じ始めるが・・・
[感想]
「アマデウス」も「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」も大好きな映画ということもあり、観るのを楽しみにしつつやっとこの作品を観ました。
インド映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」でも感じたストレートさがこの作品でも際だっています。「ムトゥ」は娯楽に徹していますが、こちらは宗教対立の持つ無意味さを変に複雑化させることなく見せつけてくれます。制作者が何を訴えたいのかがものすごくよくわかる映画、というわけです。
とはいっても生真面目なだけの映画ではなく、男女が恋に落ち家庭を作るときの様子はミュージカル仕立てで喜びいっぱいに描いていましたし、後半の宗教対立から起こる暴動の様子は悲惨ながらもその緊迫感には息を呑みました。Yasutoさんのおっしゃるとおり、音楽も印象的。西洋音楽とインド音楽のミックス具合がとてもいい塩梅で、盛り上げ効果抜群でした。
映画として楽しめながらも、インド国内にもやはり宗教による対立は根強くあるんだということに気づかせ、またその無意味さを改めて感じさせる力強い作品と言えると思います。ちなみに、描かれている暴動は実際に起こったものをモデルにしているそうです。