庭を歩いてメモをとる

おもしろいことや気になることのメモをとっています。

7日目: 湖水地方(ケズウィック)~8日目: ロンドン~帰国

7日目 -9月19日 金曜日- の天候と服装

天候: 小雨のち曇り
服装: レインスーツと長袖Tシャツ

トレッキング

小雨が降ったりやんだりの天候。でもケズウィックに1日いられるのは今日だけなので、やってみたかったトレッキングを決行することにしました。行ったコースは、事前にネットで調べていた"The Newlands Valley"コース。川や湖のそばを歩けて距離的にもそんなにきつくないということで選びました(他にも、サイト"Lake District Outdoors"はいろんなトレッキングコースが満載です。)。※2017年7月追記:サイトはthe GoLake"に変わり、コース地図もなくなったようです。

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ツーリスト・インフォメーションセンター。小さなこの町の中心地(といってもごくこぢんまりしたものですが)にあるのが旅行者への案内所というところが、さすが観光地って感じです。9時過ぎにここから歩き始めます。


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10時前。牧場の横や、ちょっとした住宅地を抜けてだんだんと田舎道に入っていきます。地図でいえば3から4のあたり。


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ごみがまったく落ちていなかったし、派手な看板もありません。必要最小限の案内板があるだけ。それが気持ちいい。

このあたりにくると、すれ違う人々(ほとんどいませんが)も2パターンに分かれてきます。ひとつは私と同じトレッキング目的の人たち。もうひとつは犬の散歩をしている人たち。なぜか犬を連れている人はジャンパーに半パンという謎のかっこうをしているおじさんが目立ちました。寒くないのかな?(日本の大阪でいえば10月下旬くらいの気候でした)ちなみに、約10kmのこのコース中、有色人種には一人も出会いませんでした。

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12時頃、途中、地図のコースにはありませんが、湖を見渡せる「サプライズ・ビュー」(surprise view)が見えるとの案内があったのでチャレンジしてみることにしました。まずはこの丘を登ります。

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約40分かけて一つ目の丘を登りきったところで、左手を見ると丘陵地が一望。

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そして右手にはサプライズ・ビュー。

丘を登るのにはそれなりに体力を使いましたが、その甲斐もあったというものです。眼下に広がるのはケズウィックで一番大きな湖、ダーウェント湖(Derwent Water)。実はこの先にもまださらに高い丘があったのですが、いいかげんおなかもすいてきたので断念しました。

それにしても、お年寄りの多いこと!元気な初老の夫婦が続々と丘を目指して歩いていました。夏休みの時期ではないので、仕事をリタイアした人たちがどうしても多くなってしまうのかもしれませんが、いずれにしても日本に比べイギリスではお年寄りが元気という印象を受けました。これから日本もそうなるのかもしれませんが。

この後は下山して一気にダーウェント湖の湖畔へ。14時過ぎ、「海の家」みたいな小屋があったのでそこでハンバーガーを食べました。

その後は地図のコースどおりに歩き、無事ケズウィックの中心地に帰ってきました(16時前)。が、まだ明るく元気もあったので、今度はダーウェント湖を逆サイドから眺めてみることにしました。ちょうど昼に登った丘の反対側に小さな丘があり、町の中心地からもすぐ行けるので行ってみました。


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その小さな丘。日本の古墳にすごく似た雰囲気でしたが、天然の丘だそうです。

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昼間とは反対側からのダーウェント湖の眺め。

この時にはほぼ雨もやんでいたので、ここで休憩しながら今日1日を振り返りました。天気はもうひとつだったけど、小雨の中のトレッキングもイギリスらしいといえばらしいし、何より道が歩きやすくて、必要最低限の整備だけがされていて自然がほんとうによく保たれていたので、歩いていて気持ちよかった。そういえば今ごろイギリス研究会の他のみんなはどうしてるのかな、なんて考えていました。

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夜は昨日と同じパブでグラタンを。よく歩いたあとはご飯もビールも格別です。


8日目 -9月20日 土曜日- の天候と服装

天候: 曇り(ケズウィック)、晴れ(ロンドン)
服装: シャツジャケットと長袖Tシャツ

不思議な朝

今日は早く目が覚めました。なぜなら、今朝の新聞に私の名前が載っているようだからです。ここイギリスで。

どういうわけかというと、英紙"The Independent"に記事を書いている方が、検索サイトでこのサイトを見つけ、ポール・マッカートニーの曲にちなんだ岬"Mull of Kintyre"への旅行記を紹介したいと言ってきてくれたのです。それだけでも望外の喜びかつ光栄なことですが、その上その記事が載る号がたまたま自分がイギリスを旅している時に出るというのです。それが今朝だというわけです。

ほんとかな、と思いながら朝食前にニューススタンドに出かけてみます。見た限り"The Independent"は置いてない。店員さんにありますか?と訊くと"Sure!"という元気な返事とともにずっしり重い日曜版を渡してくれました。

ホテルの部屋に戻って、旅行の記事を探すと・・・あった!本当だった。うわあ。
(もとの記事はこちら)


異国の新聞に自分の名前が載ってるなんてなんとも不思議な気分だなあと思いながら朝食をとりに食堂へ行きます。隣のテーブルには初老の夫婦がいて、着席すると「どこから来たの?日本?」と話しかけてきました。「そうです。」と応えると、「私はアメリカから来たんだけど、大阪の八尾市役所に行ったことがあるのよ。」なんとローカルな!イギリスの湖水地方でアメリカ人と八尾の話。私も八尾市役所のすぐ近くで2か月だけだけど働いたことがあるんですよ、と話しつつ、どうして八尾なんですかと訊くと、お住まいの街、ワシントン州ベルビュー(シアトルの近く)が八尾の姉妹都市という関係で来日したとのこと。日本ではいろいろ観光したけど、ハイミッジキャッスルが特に素晴らしかった(姫路城のことのようでした)とおっしゃってました。私も、シアトルのものはよく使ってますよ、スターバックスもそうだけど何よりもマイクロソフトを、と言うと、ベルビューにはビル・ゲイツの豪邸があるとのことでした。

いずれにしても、異国の地で自分ローカルなネタが続き、不思議な気分が続いた朝でした。


ロンドンへ

朝食後、荷物をまとめチェックアウト。来たときと同じように、バスでランカスターまで行き、11時半頃ランカスター駅に入りました。ここからロンドンのユーストン駅に向かうのですが、行き(オックスフォードからランカスターまで)よりも遠いはずなのに、なぜか運賃はロンドン行きのほうが安くなっていました。列車のクラスも同じなのに、です。イギリスの鉄道運賃は、片道と往復の料金がほとんど変わらないなど謎な仕組みが時々あります。

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ロンドン・ユーストン駅。


ロンドンは快晴で暑いくらいでした。まずはラッセルスクエア近くのSt.Athans Hotelにチェックイン。

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St.Athans Hotel入り口。

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ホテルの部屋。初日の宿Garth Hotelより広いですが、つくりはちょっと大ざっぱな感じ。でも寝るには問題ありませんでした。

ここで休憩してから、夕方、この旅行で前半一緒だったイギリス研究会のメンバーの内、この日ロンドンにいるKさん、Mさん、Hさんと待ち合わせをします。旅の最後の夕食をご一緒してもらうのです。予定の時間に無事集合(The Independentも買ってくれていました)、中華料理店に向かいます。

その道中、さっそく話に花を咲かせていると、ちょっと怖そうな白人の兄ちゃんが何かを言い放って去っていきました。「イギリスにいるんだから英語をしゃべれ」と言っていたらしい。しかし人通りもそんなにないところで、日本人同士で日本語をしゃべっているだけなのに・・・日本で、イギリス4人が英語でしゃべって歩いていても私は何も思わないけどな。これがその兄ちゃんだけの感覚なのか、イギリス人一般に見られる感覚なのかはわかりませんが、なんとも違和感のある経験でした。

それと対照的だったのが、向かった中華料理店。カジュアルな感じの、日本にもあるような大衆食堂っぽい感じのところでしたが、それだけに日本にいるような感覚でよけいにリラックスして話が盛り上がりました。他の3人さん(全員女性)はショッピングを楽しんできたようで、戦利品をいろいろ見せてくれました。そうすると中国系らしきウエイトレスさんたちも数人私たちのテーブルに集まってきて、このアクセサリーかわいいと思わない?とか言って一緒になって盛り上がりはじめたのです。同じ女性だからか、同じアジア人だからか、いずれにせよさっきの兄ちゃんとはえらい違いです。この「壁のなさ」が、どこの国でも、どこの国の人同士でも見られればいいのにな、とも思った夜でした。

ひとしきりしゃべった後、名残惜しいけど解散。すごく楽しかった夜だけど、帰りに見かけたこのニュースはちょっと残念だった・・・

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ポール・マッカートニーが、イブニング・スタンダード紙のカメラマンを突き飛ばしたというニュース。ポールがプライベートでテムズ川の近くで「宙づり生活」のパフォーマンスをしているマジシャンを見に来たところ、カメラマンがポールを撮影しにやってきたので阻止したらしいのですが、このタイトルではポールが殴り合いのけんかをした、って感じですね・・・


帰国

ホテル近くにある地下鉄ラッセルスクエア駅はヒースロー空港に直結している路線なので帰国に便利。とはいえ、朝は相当早く出なければいけません。朝食を作ってもらえる時間までには出なければならないことをホテルに伝えたとき、それじゃあ紅茶とシリアルしか出せないと言われたのですが、この朝、特別にパンも焼いてくれました。感謝。

ヒースローから飛行機に乗り込んだときには、いつものようにこの旅のいろんなシーンがフラッシュバックしてきました。イギリス研究会のメンバーが、このイギリスで10年目にして初めて全員が集まれたこと。超好天に恵まれたコッツウォルズ。湖水地方のトレッキング。自分の名前と文章が載った新聞。最後の夜の再会。こんな旅行はいろんな意味でよっぽどの幸運が重ならないと実現できなかったな、と改めてメンバーといろんな巡り合わせに感謝しました。20年目にもまた同じメンバーで旅行ができているといいな。


この旅の最初のメモ


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